過去の作品集

H28year

題詠「光」一般の部

最優秀賞
ルクソール神殿警護の兵士らは逆光の中機銃持ち替える

大分県 安部 修治

優秀賞
粒々で且つ波なんだって光って君との珈琲幻みたい

徳島県 森岡 政子

瀬戸内の海は輝き光みつ漁場へむきてをろがみし父

竹田市 井上 登志子

佳作
紹介が遅れてしまいすみませんあちらで光っているのが父です

大分県 岡方 大輔

観光とは光を観るか初めての空に大地にあふれる光

大阪府 原 理恵子

町の端に過去なき光出現すコンビニオープン深夜零時に

和歌山県 松田 容典

光差すほうが出口と信じてた君はいつでも逆光のなか

東京都 椛沢 知世

遺影抱きて出る斎場に秋の空愛とはきつと光と思ふ

大分県 金澤 諒和

揺れながら揺れる角度にハンドルが光を放つ吾子の自転車

愛媛県 眞部 孝司

這い松の岩掴みいる魔王岳見下ろすバスの金属光る

群馬県 清水 篤

住む家族ないまま過ぎた父の家父の使った剃刀光る

東京都 藤原 敏宏

真夜中の光ぽつりと牛丼屋昨日と今日の間(はざま)を食べる

新潟県 塚野 さやか

はちみつの壜の中にはみつばちの集めた光が入っております

愛媛県 田窪 小百合

題詠「光」高校生の部

最優秀賞
フェンスごし小さく見えるグローブよボールに届け光に届け

有明高等学校 飯沼 こころ

優秀賞
最前列泥だらけで笑った顔光につつまれ君は今どこ

大阪府立千里青雲高等学校 平川 美和

大空を引っ張り上げる武者凧が光る空から脾睨している

向陽高等学校 高取 美冬

佳作
この傘の色はラブです光ります、加減次第で海が見えます

県立所沢高等学校 才守 有紀

月光の駅に置かれたどの傘も誰かを雨から守ってたこと

渋谷教育学園幕張高等学校 阿部 圭吾

ルミナリエ心の光消えぬよにあの電飾を守りぬきたい

神戸市立六甲アイランド高等学校 中原田 彩那

太陽の光求めて外にでて横になる僕はヒマワリのよう

有明高等学校 井上 翼

イブの夜の光を売ってるイベントの会場に着く銀河鉄道

向陽高等学校 木田 歩

題詠「光」小・中学生の部

最優秀賞
ストロボの光の中に浮かぶ顔何を見てるの自撮りのわたし

目黒星美学園中学高等学校 野原 唯

優秀賞
飲みかけのペットボトルにぼくじゃない朝の光が突き刺さっている

西条市立東予西中学校 川又 郁人

家の中父の光が落ちてきて涙と共に下へ落ちてく

鳥取市立美和小学校 安藤 美月

佳作
君と僕ススキの中に二人きり白い光と無限の大地

竹田市立久住中学校 賀籠六 里歩

月光が背中をふわっと押したようきみとぼくとは独りではない

名取市立第二中学校 小野寺 樹

栄光の光を手にして笑うきみどうしようもなく光って見えた

名取市立第二中学校 遠藤 妃菜

窓からのまぶしい光がさしてくる私の未来もそこで光ってる

竹田市立直入中学校 河野 菜々美

反射した光の向こう照らされてこの世は全てキレイと解る

竹田市立緑ヶ丘中学校 長谷 咲月

自由題 一般の部

最優秀賞
桜花ひらひら触れる死んじゃった君のメールに「また明日」とある

東京都 真篠 未成

優秀賞
ごろごろと痰を詰まらせ祖母はもうしゃべれんやった土鳩のように

福岡県 野津 智子

真剣に生きているかと振り下ろす竹刀の震えわれに問いくる

静岡県 大庭 拓郎

佳作
長生きをし過ぎた町の施設バス少しめかした媼をひろふ

竹田市 井上 登志子

夏だって静電気って起こるよねたとえば君が頭に触れて

東京都 椛沢 知世

ツツピーと鳥啼き風がほぐれゆく道路復興すすみし午後に

熊本県 吉野 佳子

きみの指す南京櫨の紅葉の車窓流れて流れて消えず

大阪府 西澤 孝子

「別れたら?」友達じゃなくパートの土井さんが言うからちょっと血が出る

大阪府 末永 淳子

彼岸花静かに静かに七ツ森古墳の主が起きてきそうだ

大分県 川野 智子

機械音深夜のコンビニサラダ買う深くて暗い森に生きてる

福岡県 大隈 文子

補聴器をはずして記憶の音を聞く山鳩の声風鈴売りの声

香川県 寒川 靖子

正座してわが父母の前に居りし君ポプラのような青年なりき

埼玉県 古谷 眞利子

錦秋の大きな月に胸の内語って気持ち真ん丸になる

兵庫県 高木 勇

自由題 高校生の部

最優秀賞
もうたくさん私を見ている黒い眼の原爆展の写真見てゆく

向陽高等学校 松尾 世奈

優秀賞
土佐の浜照らす月影幕末の遺志は波間に見えつ隠れつ

高知学芸高等学校 横山 愛衣

こすってもこすってもまだ消えてない気がする卒業前のラクガキ

渋谷教育学園幕張高等学校 阿部 圭吾

佳作
靴箱に並べられてる靴の中君を探して隣に置くの

神戸市立六甲アイランド高等学校 栗栖 梨杏

桜ふぶく花から飛び出しお花見の花の海を漂流している

向陽高等学校 大島 姫佳

熊本が一瞬で崩れたあの日から学校が嫌だと言えなくなった

有明高等学校 吉川 法人

妹とのバトル続きの春休み強くなったな私のいもうと

向陽高等学校 塚原 こころ

やさしさが吹き溜まっているお弁当袋の隅のこんにゃくゼリー

北海道旭川西高等学校 斉藤 亜美

自由題 小・中学生の部

最優秀賞
家の庭の片隅に咲くあの花は失った人によく似ているか

名取市立第二中学校 遠藤 妃菜

優秀賞
友達と海まで行った夏休み僕の心が海に変わった

名取市立第二中学校 土田 尚明

しめつけるこの気持ちの訳知りたくて君に伝える五秒前かな

竹田市立久住中学校 賀籠六 里歩

佳作
散歩中抜け道見つけのぞいたらそこは海へとつながっていた

名取市立第二中学校 菊地 恒汰

ポストさんいつもそこいてひまじゃない?これからも仕事あきらめんなよ

竹田市立緑ヶ丘中学校 倉田 圭

しめっぽい玄関の前植物がどんどんゆっくり侵食中

ワシントン日本語学校 八代 有希

手をつなぎ寝転んで見た天然のプラネタリウム涙こらえた

大分市立明治小学校 吉村 知華

建設の現場ひっそり冬休み鉄の柱がつららのごとく

目黒星美学園中学高等学校 石田 結衣